子どもラーニング
子どもが色々覚えます。
はじめのうちは「バイバイ」とか、名前を呼ぶと「ハイ!」って手を挙げるとか、そういう単純なものが多かったですけど、というか、そういう単純なものでも何かしら技を覚えたときはめちゃめちゃ興奮しましたけどね。意思の疎通とまではいかないですけど、やりとりができる。今までお世話されるがままだった存在と、やりとりができる! この辺りから、「赤ちゃん」というより「幼児」っぽくなってきたような気がします。もはや赤ちゃんではない。
で、それがたぶん夏ぐらいの話で、今はもうちょっと複雑なコマンドが可能になりました。たとえば、「ご飯食べる人どうするんだっけ?」と声をかけると、一人で食事用の椅子に座ったり。「ほら、しまじろうなでなでしてあげて」というと(多少雑に)撫でたり。少しずつ、レベルアップしてきている。いっちょまえである。
ところで、こういう
ボタンを押すとそれぞれに対応した童謡が流れる、という玩具があります。これ結構好きで、しょっちゅう鳴らして遊んでいるのですが。でも、単に鳴らすだけではさすがに飽きてくるので、いつからか勝手にこっちが踊りながら遊ぶようにしていたんですね。そしたら不意に、子どもが真似をしはじめまして。特に「大きな栗の木の下で(http://www.youtube.com/watch?v=LrtiPVwxg9U)」。最初は「あなたとわたし」の「わたし」のとこで自分を指さす、その部分が出来るだけだったんですけど、そこからスタートして、回を重ねるごとに少しずつ可踊範囲が広がっていきました。
それで特訓の甲斐あってか今となっては、なんとなーくワンコーラス踊りきることができるようになったのですが、あの、実は、肝心の僕が踊りをよく分かっていなくてですね。間違って教えてしまった。具体的には、「仲良く」(手を胸の前で一本ずつ交差させる)、「遊びましょ」(そのまま左右に揺れる)、となるべきところ、ただずっと左右に揺れてるだけ、みたいな感じで教えてしましまして。や、なーんかもやもやしながら教えてたのは事実。なーんかもやもやしながら、左右に揺れていたのは事実。でも子どもは素直ですから、完全にそのスタイル、父親スタイルでマスターし、結局、なーかーよーくー(左右に揺れる)あそびましょー(左右に揺れる)、というオリジナルの振り付けが完成したのでした。ずっと揺れてるだけ。
後になって踊り方のページを見たときには(最初に見ろという話ですが)もう愕然としましたね。あー! って。これだー! って。あの時の腑に落ち感といったらなかった。しかし時すでに遅く、いくら上書きしようとしても、子どもは自分のものとしたスタイルを頑として変えないのでした。
嫁が「アハハこの子間違ってるー」みたいなこと言って笑いながら一緒に踊っているのを見るにつけ、とても心が痛みます。ごめん。子どもごめん。
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