真夜中の訪問者
子どもがよく寝る。
いやめっちゃ助かるんですけどね。すごくよく寝る。多分、まだよく分かっていないのではないか。起きている時間の楽しさとか、そういうの。物心が付いてくるにしたがって、寝たくない! っていう気持ちが優勢になってくるような気がします。
そうなったらあれの出番ですよ。「早く寝ないと、○○が来るよ!」の出番です。
でまあ、早く寝ないと何が来るのかは各地域、各家庭で様々だと思うのですが、皆さんは何が来ましたか? もしくは何が来ているんだろう。鬼、とか、蛇、とか、その辺が定番でしょうか。北海道だと雪女、という場合もあるそうですけど、その土地、その家庭の特徴が出ていて面白い。
ちなみに僕の場合は「おんもらき」でした。子どもの時はそれがどんなのか全然分からず、音の響きだけで怖がってましたけど。wikipediaで今見たら、ちょう怖いですね。なんでこんなの知ってたんだろう、うちの母親。まあ、音の響きだけでしょうけどね。フワッとした感じでね。なんか怖い妖怪がいいかな、みたいな感じでフワッと決めたんだと思う。
そんで耐性がついてきて、なかなかおんもらきでも寝ないようなときには、「むらさきおんもらき」が出てきてましたからね。むらさきってなんだよ、怖ええよ。響き重視で進化させてきた。勝手に妖怪進化させてきた。自由だなー。
それはいいんですけど、まあ、そんなの考えたいわけです。近い将来、子どもが寝なくなったとき、どなたかにおいでいただきたいわけです。なので、いくつか候補を考えてみました。
1.おんもらき(むらさきおんもらき)
親から子へ、子から孫へ。受け継がれる伝統。まあ、手堅いところです。
2.早く寝ないことを咎めるおじさん
早く寝ないと、早く寝ないことを咎めるおじさんが来るぞー! くどい。
3.早く寝ないことを咎めるおばさん
夫婦で来る。
4.夜
夜が来るぞー! って。早く寝ないと、夜が来るぞー! って、来てるから! もう、来ちゃってるから!
5.朝
まあね、来るよね。そりゃ来るわ。早く寝ないと、そりゃ朝が来るけれども。まあ。そして、それを恐れているのは子どもでなく、僕です。
6.早く寝なければいけない時代
そういう時代が、もうそこまで来ている。
まあ、そんなの使わずにぐーすか寝てくれるのを期待してはいるのですが。
よく寝る子ども
8403 | |
34 |